シルエット(島本理生) えちれん

ウィンナーコーヒーを飲みながら、図書館で借りてきた島本理生のシルエットを読む。そして、色々なことに少しだけ、感傷的な気分になる。
アメリカでの一年はそれまでの生活からは非連続な時間だった。
この10月からの時間はその前の一年がなかったかのように、昨年に連続的につながってるかのような錯覚を抱いてしまうかのよう。
でも、色々な思い出はそれでも一年分の霧の向こうにあって、ふと記憶を再起させるようなきっかけに逢って激情に駆られることもめっきり減ったなと思うことが多い。
消耗してるのかな?でも、あまりそういう実感はないんだけど。実感がないのだから、それはないものと、したいかな。

なによりも悪いのは腐ることじゃなくて、腐り続けることに慣れることなのよ。

「シルエット」P86より