Stroke(脳卒中)に関する論文。

脳卒中の論文を色々あさっていたので軽くどういうのがテーマになっているかまとめておく。
あさった論文は、Google Scholarで、"stroke", "rehabilitation"などで検索した結果を、Citation(引用数)が50以上、1980年以降のものでフィルタリングした。ここで目を通した論文は84件。英語論文のみ。国はEU各国、USA, Canada, Japan, Koreaなど。


大きく三つに分けて、病前、病中、予後。

病前は、リスクファクタとしての各種条件。結構多いのが、人種による、性別による、地域による、年齢による脳卒中発生率。あとは、MRI、CT、PET etcを用いた早期脆弱領域の発見とかの話し。ここら辺は虚血(脳梗塞)の発見と出血(脳内出血など)の話しと両方。とりあえずは、病前に関する論文が一番多い。

脳卒中は虚血であれ出血であれ、治療は一刻を争う。と言うわけで病中に関しては、いかにして緊急治療体制を整えるかという話しが多い。脳卒中特別チーム(Stroke Unit)を常設した場合の効果に関する論文等もあった。その他の論文としてはどういう溶血剤が効くかとか温熱療法とか治療方法に関する話し。

脳卒中は最近では即死に至る可能性は以前に比べて低くなっている。しかし、虚血による酸欠、出血による圧迫の結果、脳に障害が残る事が多い。障害としては運動機能障害、言語機能障害、高次脳機能障害(認識に関するものとか色々)と、さまざま。右利きか左利きかとかにも絡んでくる。ここらへんは脳卒中の話しでなく脳損傷の話しになると思う。
その結果、病後についてはリハビリに関するもの、その後の生活に関するもの,の二つに大きく分けられる。
その後の生活の話しとしては、予後長期観察の結果、予後の再発生率、鬱の発生率、Lifetime cost、介護負荷など。
または、その後の機能再建評価指標など。リハビリも長期観察に絡むものから、新型リハビリ手段まで色々。新型リハビリ手段としては、バーチャルリアリティを用いたもの、ロボットアームを装着するものと言ったニューテクノロジー(すでにオールドかもしれないけど)を利用したもの、あるいはCIT(これはこれから調べる)などがある模様。

とりあえず、ざっくりと。病前/病中/病後と言う分類は私によります。今興味を持っているのは病後/予後の話し。