話し方入門 / Just Do it

あなたの人生は、もっとゆとりがあり、
もっとエキサイティングで、
もっと実り多いものであっていいはずだ!

前書きより。

名著、と呼ばれているもの。
ドロシーカーネギーによるスピーチの仕方に関する著作。初めて世に出たのは1926年かな?内容は十分今にも通じるし、また、スピーチのみならず、プレゼンにも通じるし、もっと広く、何事かをうまくなすにはとかそう言ったレベルまで適用することができる。
逆に言えば、そう言う広い意味で通じることも多いし、また、後述の理由から、この本に興味があるのでなく、ここで話されてることを聞きたいのであればananでも毎週読んでる方よっぽど面白いかと。

ここで、うまくスピーチができるようになるには、

  • 練習すること

これは二つの方法で。一つはシミュレーションすること。もう一つは先人の知恵を学ぶこと。

  • 諦めないこと、持続すること

知能、人格に問題が無く、またその願いが本物であれば「いつか夢が実現していることに気づく」だろう
知能、人格に問題が無いこと、自分の願いが本物であること、と確信って持てるものなのかな?一般的に自分の人格に問題が無いと、知能に問題が無いと、信じてるものなんだろうか。はて?

  • 「正しい言葉」を使うこと
  • 話そうとする内容を知りつくす
  • あえて自信ありげに振る舞う

ここら辺はスピーチだけにとどまらない。研究だってそれ以外だって何事にでも通じると思う。全面的に同意。嘘も百回つけばほんとになると言いますし。

また、スピーチとして

  • 緩急をつけること
  • 調子に変化を付けること
  • 強調させたいことを強調すること
  • ヒトは動くものに意識を集中されやすい
  • 適切な例を使うこと

これはプレゼン手法にも通じる。
そして、この五番目がこの本の最大の弱点。例が(僕に取って)適切でないため、ひどく冗長な本となってしまっている。「話し方入門」として受け取る分には非常にまともなこと言ってるんだけど、もう少しメタな点への言っていることして受け取ると、それこそ毎週僕が取ってるananと、言っていることにさして違いが無いんだよね。

まぁ、そう言う。
結局の所、もはや古典(ベタ)となったメタ論を読むなら、自らネタを仕込むべきだな、とかそんな感じ。ベタになってないメタ論を読む分にはネタを仕込む指針になって良いかとは思うんだけど、このレベルの作品となると、何らかの形で受け取ったことのある内容が多いので、読んだこと自体をネタにする位しかないかな、と。

色々と引用するといいかな、って思う言葉はあったが、引用するよりも消化して自分の言葉に昇華した方が良いだろうな、と思った。そのためにここにメモしておけばいいんだろうけど、ポストイットし忘れたのでメモできない。残念。

話し方入門 新装版

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