どこにでもある場所とどこにもいないわたし 23:58


雨がひどい.
なんて言うか読むのがしんどい本でした.空っぽを描いた本,旅にでていく人たちを書きたかった,それぞれの登場人物固有の希望を書き込みたかった.閉塞した状況からの脱出てことでそれぞれの短編のラストで彼女ら彼等は旅にでたんだろうけど.裏を返せば物語の最中はただひたすら閉塞しているわけで.共感でなく,まるで空っぽの容器が共鳴してしまうような感じでした.そう言う意味で,しんどかった.
最後の話は,すきです.最後の話を読めて,良かったと思いました.それが無かったら……無言.