一度勢いに乗ってしまえば,それを保つことは難しくない。私の多くの日常は,こんな感じで構成されている……(1)仕事に取り掛かる (2)メールをチェックしたり,ウェブを眺めたりする (3)仕事を始める,と,その前に,昼飯を食うことにする (4)昼飯から戻ってくる (5)メールをチェックしたり,ウェブを眺めたりする (6)いよいよ仕事を始める準備が出来たぞと意気込む (7)メールをチェックしたり,ウェブを眺めたりする (8)今度こそ本当に仕事するぞと決心する (9)忌々しいエディタを立ち上げる (10)ノンストップでコードを書き続けて,いつの間にか7:30になっている

どうやら(8)と(9)の間のどこかにバグが存在するようだ。私はいつもこの溝を飛び越えられないでいる。私にとってみれば,難しいのは最初の一歩を踏み出すことだけだ。慣性の法則を思い出してみればいい。物体は,その場所に留まり続けようとする力を持っている。私の脳の中にも,加速するのが非常に難しいほど重たいものが横たわっているというわけだ。しかし,一度勢いに乗ってしまえば,その速度を保つことに労力は必要とされない。
物事に手をつけるということ……恐らく,これこそが生産性を得るための鍵となるものなのだ。ペアプログラミングの手法が上手く働く理由もここにあるのだろうと思う。ペアプログラミングでは,セッションの予定を相方と一緒に決めなければならない。これは,互いに仕事を始めるタイミングを強制することになるのだ。
似た人がいる :P
特にこれ.

どうやら(8)と(9)の間のどこかにバグが存在するようだ。